伊藤博之、柴田さなえ著「男と女のワイン術」

タイトルと内容に乖離あり

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著者にサインをいただきました。

 

4月19日に「たるたる花椿」に伺ったとき、カウンターの上にこの本が山積みされていました。題名は、書店でも平積みされていましたので、知っていました。

が、「この本どうしたの?」

「自分が書いたの!」

えっ?あっ!

伊藤博之。あっ、そうだ!伊藤さんだ!

私がこの10年間で最も多く訪れたお店が「たるたる花椿」(及び「たるたる」)です。そのオーナー・シェフが伊藤博之さんでした。

 

書店で目にしたときは、題名から買いませんでした。

その本が、題名のせいもあり、1か月半で5版です。凄い!嫉妬さえ感じました。

 

本の内容は、ワイン初心者向きです。理系の彼らしく、表やグラフを沢山使い、論理的に解説していますので、非常に分かり易いです。

 

本の内容は、題名と異なり非常に真面目で、ワインのことを理解し易く解説されています。これも売れている理由でしょう。

 

ワイン初心者には、自分の好みに合ったワイン探しの指南書、少し分かっている方には、ワインの様々な基準の再確認にうってつけの本です。

 

 

 

  1. ワインの果実味とは、口に含んだ瞬間の、口中に広がる味わいを指す。対極にある味わいは、辛さである。果実味は育った環境で強弱が決まる。果実味が強いのは、ニューワールドのワイン、弱いのは北ヨーロッパのワインである。

②ワインで辛口とは、果実味の対極にある味わいを指す。白ワインについて使用する表現に多く使われる。ワインの辛さは、ぶどうが育った環境で強弱が異なる。辛口ワインが生まれるのは、涼しい地域、ことに北ヨーロッパ。対して、辛さを感じにくいのはニューワールドのワイン、すなわち果実味タイプ。

③酸味は、ワインの最も特徴的な味わいである。甘味が強いと酸味が弱く感じられるので、果実味タイプのワインを飲むと酸味を感じにくい。どんなワインにも必ず酸味はある。ワインの酸味は、複数の有機酸から構成され、その比率が異なるため、ものにより感じ方が変わる。鋭く感じるもののひとつがリンゴ酸、まろやかに感じるもののひとつが酒石酸。

酒石酸の含有量はどの生産地のワインでもあまり変わらないが、冷涼な地域ではリンゴ酸が多く含まれ、温暖な地域では減っていく。酸の鋭さとまろやかさがちょうど措抗するのが、フランス・ブルゴーニュ南部のマコネー地区で、『マコン』というワインが造られる。また、ワインに含まれる有機酸の種類により、冷やしておいしい酸味と温めておいしい酸味がある。冷やしておいしい有機酸(リンゴ酸、クエン酸、酢酸)は白ワインに多く、温めておいしい有機酸(乳酸)は赤ワインに多く含まれる。

④渋味は、価格と品種がポイント。価格が高いワインの方が渋味を感じやすい。赤ワイン用の3つの品種を覚えること。渋味が強いのがカベルネ・ソーヴィニョン、中間がメルロー、弱いのがピノーノワール。」

 

「ここまで話してきた、飲食店でワインをオーダーするポイントをまとめておこう。

  1. ワインリストをもらい、店のワインの価格を把握する。
  2. 泡、白、赤、グラスかボトルかを決める。
  3. 価格を決める。5000円を出せば、まず間違いない昧わいに出会える。
  4. ④「○○より甘め、辛め」などの方法を使い、自分の好みを店側に伝える。このとき、具体的に飲みたい品種や産地がわかっていれば、それも伝える。

⑤④と同じタイミングで、予算も伝える。できれば『3000~4000円』など幅を持たすといいが明確に伝えること。

⑥いつもより少しいいワインを飲みたい場合は、ヨーロッパは『村名』、ニューワールドは『リザーブ』と伝える。

⑦2杯目を注文する場合は、1杯目より香りや味わいが濃いめのものを。」